記者の眼記者の眼

第363回 (2026年9月9日)

 最近、生成AIの進化が凄まじい。リムでも一部で生成AIの使用を始め、業務の効率化を図っている。もちろん取材や記事の執筆は対象外だ。

 

 自分自身もプライベートで生成AIを使い倒している。特にグーグル製のGeminiには暇つぶしに世間話を吹っ掛け、議論したりしている。

 

 ただ、主観ではあるが、Geminiはかなり「お調子者」であると感じる。「○○風に解説して」と頼むと、その回答は本当に面白いが、時々、堂々と不正確なことを言い、使用者自身を肯定し過ぎる傾向がある。

 

 一方、オープンAI製のChatGPTは分析力が凄まじい。無料版は利用回数制限があるため、有料版を使い始めた。インターネット上のビックデータを瞬時に収集し、精緻な分析結果を提示してくれる。特に購入を検討している物の2次流通価格の相場感や、ヴィンテージ品の製造時期などの分析を依頼している。

 

 ところで、TBSドラマ「VIVANT」でも、架空のAIハヤトの登場が話題になったが、意外だったのはAIハヤトの不正確な分析をドラマの序盤で描いたことだ。ドラマではAIハヤトが別班情報を他国に売り渡した人物を洗い出したが、犯人が意外過ぎる人物だった故に、結果的に誤った分析を提示してしまった。

 

 これはある意味で警鐘でもあり、生成AIを使う上で最も重要な教訓でもある。自分自身は日々、国内や世界のエネルギーに関する情報を集め、ニュースやレポートを執筆しているが、これまで有り得ないと感じていたことが現実で起こっている。こうした「不確実性」に即座に対応できるのはAIではなく、やはり人間ではないか。生成AIは便利であるが、あくまでも道具であることを心にとめて置くべきだ。

 

(青山)

 

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