第360回 (2026年8月19日)
先日、「日本人と石油 最前線」というタイトルで、ENEOSの根岸製油所を舞台としたテレビ番組が放送された。最近流行りの見逃し配信もないため、リアルタイムで見た。
結論から言うと、見てとても良かった。原油が運ばれてから製油所で精製され、ガソリン、灯油、軽油、ナフサなどの石油製品になるまでの過程、現場の方のご苦労を改めて理解できたことは大きかった。最近話題のナフサにも注目し、プラスチックや衣料だけでなく、食品とのつながりにも触れていたことは「えっ、こんなこともあるんだ!」という新たな発見と興味を持つことが出来たのは大きかった。
私のように記者経験が長いゆえに、かえって見逃していることもあるのだと気付くことができた。地質学やインフラに造詣が深いメインキャスターのタモリさんから発せられた質問、専門家への掛け合いは見応えがあり、専門的で分かりにくいことを、分かりやすくかみ砕いて放送していたのは有意義だった。また、脱炭素や再生可能エネルギーへのシフトが叫ばれる一方で、「実際問題として今すぐ石油をゼロにできない現実も大きい」ということを浮き彫りにしたところは無視できないと感じた。
翻って日々の取材で核心を突くような話題が時々出ることがある。こうした話をして下さる方に対して、記者としてしっかりキャッチボールが出来ているのか。また、記事で分かりやすく、正しく読者に伝えることが出来ているのか、改めて考えるきっかけとなった。
(吉井)

