第290回 ~メタン排出規制 ~の巻(2026年1月16日)
最近“メタン排出規制”ってよく聞くけど、何がそんなに重要なの?
メタンは天然ガスの主成分で、温室効果はCO₂の約25倍。少し漏れるだけで地球温暖化に大きな影響があるのよ。
25倍!?それは聞いただけで暑くなりそうな数字だね。具体的な対策って、何かもう取ってるの?
EUは今年2025年から、原油・天然ガス・石炭の原産地や流通網、メタン放出情報の報告義務化を始めたわ。さらに、ガスインフラ事業者には漏洩検知と修復の義務、フレアリングやベントの禁止も導入。2030年までにメタン排出を55%削減する目標よ。
さすが環境規制に厳しいヨーロッパ!アメリカは?
米国は規制自体はあるけど、遵守期限を遅らせていて、業界から『猶予』を求める声に配慮している。だからEUと比べるとスピード感は鈍いね。11月も米国環境保護庁が、メタン排出量削減計画の提出義務開始を遅らせる決定をしたの。
へ~、きっとトランプ政権の影響だね。石油やガスは掘って掘って掘りまくれ、だもんね。日本はどう?
日本は法的義務はまだないけど、JOGMECが中心となってCLEAN(Coalition for LNG Emission Abatement Network)を結成。LNGバリューチェーン全体で排出削減技術を共有し、国際的なメタン削減イニシアティブにも参加しているよ。
なるほど、日本は世界で1~2位を争うLNGの輸入大国だもんね。メタン削減に積極的に取り組まないと、いくらトランジション・エネルギーとうたっても、脱炭素に向けて信頼性が損なわれちゃうだろうしなぁ。ただ、企業にとってはコストが増えることになるんじゃない?
短期的にはそう見えるけど、漏れたメタンは本来売れるガス。回収すれば利益になるし、EU市場では規制対応が輸出条件になる。つまり、規制対応は競争力の条件になってきているわ。日本もそこでイニシアチブを取っていかないとね。
なるほど、米国がいつまでのんびりしているのか分からないけど、ビジネスを続けるうえでも、メタン排出規制に対して、いち早く順応していくことが大事だね。あっ、つまり僕のように先に速く走ることが大事なんじゃないかな!
うん、世界はもう“メタン対策なしではビジネスできない”方向に動いているよ。ゴール手前で一休み、なんてしてられないね!
うっ、気を付けます……。
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(文:志賀 )
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