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  • 第244回 ~韓国の油類税減免措置、いつまで続く?~の巻
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    第188回 ~Rガソリン170円超で補助金発動?! ~の巻(2022年1月5日)

    あけましておめでとう。年末年始に帰省したら、両親が燃料費の上昇をぼやいていたよ。

    こちらこそ今年もよろしく。原油価格が上昇したから仕方ないとはいえ、一般家庭には負担だよね。政府も燃料価格の高騰を問題視していて、昨年11月には「コロナ下における燃料油価格激変緩和対策事業」を打ち出している。

    ニュースで大々的に報じられていたやつだね。具体的にどのような政策なんだろう。

    資源エネルギー庁が毎週発表するレギュラーガソリンの小売価格がリットルあたりの全国平均で170円を超えた場合、超過分を最大で5円還付する仕組みだね。ガソリンに限らず、灯油、軽油、重油も対象になる。

    仮にエネ庁の調査結果が171円になれば、差額の1円を補助金として支給するということか。

    支給対象は主に石油元売りや輸入業者で、消費者に直接還元される訳ではないけどね。ただ、補助金が給付された場合、大手元売りなどは自社の卸価格に丸ごと転嫁すると発表している。

    補助金が卸価格に反映されれば、ガソリンスタンドなどは仕入れコストが抑えられ、小売価格の上昇も抑制できる。ひいては一般消費者の負担が軽減できる仕組みだね。

    そうそう。いまのところ補助金の発動実績はないけどね。直近12月20日時点のガソリンの平均価格は165.1円で170円には届いていない。

    石油業界では制度を巡る課題も指摘されているようだけど・・・。

    一番多いのは小売価格に対する補助金の実効性だよね。仮に補助金が支給されたとして、店頭価格に満額反映されているかを検証するのは難しい。

    確かに地域、お店ごとにガソリンの値段は違うものね。最終的な販売価格をいくらにするかは、小売業者の判断になる。

    だから政府は対策として実地調査も含めたガソリンスタンドの店頭価格調査を徹底するとしている。あくまで原油の価格次第ではあるけれど、小売価格の上昇が抑えられれば、うさりんのご両親も喜びそうね。

    さっそく両親に制度の内容を伝えてみるよ。ぼくもガソリン価格の調査結果を毎週チェックするぞ!

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    (文:西江 )
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