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  • 第246回 ~LNGの不都合な新説~の巻
    (04/17 12:00)

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    第190回 ~燃やすだけじゃない、LPGの活用方法 ~の巻(2022年2月2日)

    かめりん、除菌スプレーを貸してくれない?

    いいわよ、もう中身が少ないからあげるわ。

    ありがとう!

    捨てる時は引火に気を付けてガス抜きしてね。

    わかったよ。アルコールは燃えやすいからね。

    うさりん、アルコールも確かに燃えるけれど、引火に気を付けなければいけない一番の理由は、スプレー缶の中にLPGが入っているからよ。

    LPG!?ガスコンロに使われてる燃料だよ?なんでスプレー缶に入っているの?

    スプレー缶の中は大気圧より高い圧力がかけられているから、ボタンを押したとき、圧力から解放された気体が膨張して外に噴出される仕組みになっているわ。この勢いを利用して、消毒液などの薬品を同時に噴霧させているの。でも高圧の気体を小さいスプレー缶の中に大量に入れることはできないから、液体にして保存しているわ。この時液体にして保存しやすい気体がLPGの主成分であるプロパンガスなの。

    スプレー缶の中身を外に押し出すためにLPGを使っているんだね。でも他にもあまり圧力をかけず液化できる気体はあると思うのだけど?

    うさりんの言う通り、「フロン」が似たような性質を持っているわ。でもフロンはオゾン層を破壊したり温暖化の原因となったりしているから、今では使われることがなくなってしまったわ。

    確かにフロンガスが環境に悪影響を及ぼすって話は聞いたことがあるよ。そうなるとLPGの方がまだ環境にも優しいから、使うのは仕方がないのかな?

    缶に注意書きが記載されているように、絶対に安全というわけではないけれど、LPGが使われているのは人体への害が少ないという理由もあるわ。

    そうなんだ、てっきり可燃性の気体は人体に影響を及ぼしやすいと思ってたよ。

    プロパンガスを大量に吸い込んだら危険ということには変わりはないわ。でもプロパンガスは油類のため、水に溶けないから、体内に入ったときに人体に有害な化学反応を起こしにくい性質があるの。人の体の大半は水でできているからね。

    ありがとう、勉強になったよ!

    それでもLPGは可燃性の気体だから、取り扱いは注意してね。

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    (文:朝比奈 )
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    スプレー缶内の圧力を高めるための気体に使用されているのは?

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