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    第189回 ~CO2をデンプンに ~の巻(2022年1月19日)

    かめりん、パンはよく食るかな?

    朝ごはんは牛乳とパンで済ませることが多いわ。

    なるほどね! ところで、パンの主要成分の1つであるデンプンを、二酸化炭素(CO2)から人工合成する研究が発表されたらしいよ。

    え~人工合成でCO2をデンプンに?!

    中国の天津工業生物技術研究所と大連化学物理研究所が協力し、6年かけてCO2からデンプンを初めて人工合成したんだ。国際的な学術雑誌である「サイエンス」で発表されたよ。

    デンプンを人工的に作るなんて思いつかなかったわ。

    通常、自然界で植物がCO2を取り込んで光合成を行い、デンプンを生成するまでには60段階あると言われているそうだけれど、今回開発した技術で11段階に短縮したそうだよ。そうして初めて実験室内でCO2からデンプン分子の合成が実現した。

    60段階から11段階への短縮って、画期的な発見ね。

    作物の植付けから収穫までには数カ月が掛かることを考えれば、実験室で僅か数時間で合成できるのであればすごいことだよ。

    大幅な時間短縮ができるわね。

    この合成技術は、本来のトウモロコシによるデンプン合成速度より8.5倍速く、エネルギー転化効率は自然植物より3.5倍効率が高いそうだよ。十分なエネルギーを供給出来れば、理論上、1平方メートルの装置で、3,300平方メートルの土地で栽培したトウモロコシと同等のデンプンができる。

    実用化が出来たら、今までの農業の常識が崩されそう。

    従来の農業は大量の土地、淡水、肥料などが必要で手間が掛かるけれど、この技術を実用化すれば、デンプンの工業生産が可能になるね。農地や淡水、肥料などの資源が90%以上も節約になるね。

    CO2を使うことでカーボンニュートラルも期待できそうだわ。

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    (文:方 )
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