第297回 ~石炭でサンマを焼いたら美味しい? 石炭と木炭の違い ~の巻(2026年5月1日)
ジュ~、ジュー、パタパタ、ジュー、ジュー、パタパタ
こんにちは、かめりん!う~ん、炭火のめっちゃいい匂いがするなぁ~。
あら、やだー!こういう時にばかり、タイムリーにうさりんは来るのねぇ。今、七輪でサンマ焼いているところなの。食べていく?
うわあ~、僕ってホントに運がいいんだ。もちろん、お相伴させていただきます!
奮発していい備長炭も買ったから、美味しいわょ~。
あ、そうだ! 今日は僕、かめりんにお土産見せに来たんだよ。北海道の叔父さんから、面白いでしょって、石炭をもらったんだ!
え、炭があるの? それなら、備長炭が足りなくなりそうだから、それも使っていい?
いやいやいや!!だめでしょ~。石炭は炭火焼きには使えないよ!
どうして?炭なんでしょ?
備長炭は木炭の一つだけど、石炭と木炭は、成り立ちと使い道がぜんぜん違うんだよ。木炭の原料は、言葉どおり木材なんだよね。作り方は、乾燥した木を密封した場所で焼いて、酸素と水素を飛ばして炭化させる。つまり人工で作った炭素の塊なんだ。かたや石炭の原料は、太古に堆積した植物。それらが数千万〜数億年という長い年月をかけて地中深くで熱と圧力を受けて、石化した鉱物なんだ。
でも、結果できたものが燃料であれば、同じように使ってもいいんじゃいない?
ところが、石炭の方は自然の中に長く溜まった分だけ、いろんなものと混じりあっている。掘り出したばかりものは、不純物がいっぱい混ざっているから、そのままは使えないよ。危険なものでは硫黄、微量だけど水銀、ホウ素、セレン、ヒ素、カドミウム、鉛なんかも混じっていたりすることもあるんだ。
まあ!そんな危険なものも混じっているのね! 食べ物を焼くなんて、とんでもないことだったわね!
石炭の方が密度が高くて、ずっしりしているよ。はい、これ!
重いわ! これはお土産用にケースに入れて文鎮になっているのね。
石炭は密度が高いから、ずっしりと重いんだ。エネルギー変換率も大きいことにより、発電、製鉄、その他の産業用燃料として使われているよ。価格も、どんなエネルギー資源より単価が安いものだから、いまだに現役として、全世界で重宝されているよ。ただ、やっぱり燃焼時に大量の二酸化炭素を排出してしまう欠点があるから、もうエネルギー業界の主役にはなれないねぇ。一方、木炭は炭の純度が高いから煙や臭いが少ないし、火力が長時間安定して燃えるんだ。だから、調理燃料としてうってつけなんだよ。また、水分を含まないから、表面がパリっと美味しく焼くことができるんだ。
石炭に限らず、どんなエネルギー源であっても完璧なものはないわよね。 さあ、サンマが焼けたわ。大根おろしと一緒に召し上がれ!!
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(文:寺島 )
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