最新版

  • 第300回 ~火力発電の「脱硝」とは?~の巻
    (06/16 12:00)

    バックナンバー

    過去の記事

    第300回 ~火力発電の「脱硝」とは? ~の巻(2026年6月16日)

    かめりん、今年の夏は暑くなりそうね。猛暑になるとの予報が出ているね。

    そうだね。そうなると冷房が欠かせないけど、電気代が嵩んで困るよ。

    ところで、日本の電源構成の3分の2程度を占める火力発電の「脱硝」って知っている?

    何それ?聞いたことがないな。

    火力発電は主に天然ガスとか石炭などの化石燃料を燃やして蒸気を発生させタービンを回して発電するわよね。化石燃料を燃やした際に発生するガスに含まれる「窒素酸化物(NOもしくはNO2)」を除去する工程のことよ。

    窒素酸化物は酸性雨や光化学スモッグなどの深刻な大気汚染の原因となると言われているね。

    そうなの。なので大気にそのまま排出せずに、無害化する工程を「脱硝」というのよ。

    なるほど。具体的にはどうやるの?

    火力発電のボイラーからの排ガスにアンモニア(NH3)を噴きかけるのよ。

    アンモニア?あの理科の実験で使ったことのある刺激臭のするやつかい?

    そう。アンモニア中の窒素や水素の元素(NとH)が窒素酸化物中の窒素や酸素の元素(NとO)とくっつくことで無害な物質に変わるのよ。

    どういうこと?

    窒素酸化物(NOもしくはNO2)とアンモニア(NH3)と空気中の酸素(O2)を触媒を使って化学反応させると、窒素(N2)や水(H2O)に変わるのよ。

    なるほど。窒素は空気中にたくさん含まれる分子だから人体への影響もないということだね。

    この技術はトラックなどのディーゼルエンジンの排気ガスにも利用されていて、アンモニアの代わりに尿素(CO(NH2)2)を溶かした水が使われていたりもするのよ。

    尿素にも酸素や水素の元素が含まれるので、同じように窒素酸化物を無害化できるというわけだね。とても勉強になったよ。かめりん、ありがとう!

    【お知らせ】
    このコーナーに対するご意見、ご質問は、下記まで
    電話  03-3552-2411
    メール info@rim-intelligence.co.jp

    (文:須藤 )
    クイズに挑戦してみよう!
    今回の
    「やさしいエネルギー講座」から出題!

    脱硝は窒素酸化物を水と何に変えるでしょうか?

    正解と思ったボタンを押してみよう。

    エネルギーの知識をさらに深めたい人は、一般社団法人日本エネルギープランナー協会の検定に挑戦してみよう!

    https://www.energy-planner.jp

    (リム情報開発は、一般社団法人日本エネルギープランナー協会を応援しています)