第303回 ~原油やナフサの種類や特徴は?~の巻(2026年8月3日)
こんにちは!昨日うちの近所でセミが大合唱していたわ。夏ね。セミって35℃を超えると鳴かなくなるって聞いたんだけど本当かな? ところで、しばらく会わない間に中東情勢が一段と悪化したね。紅海沖の航行リスクも上がってしまって。
ホルムズ海峡の航行もままならないんだよね。中東から原油が来ない、という話のなかで、原油にも種類があると聞いたんだけど、教えてくれないかな?
いろんな区別の仕方があるけど、有名なものとして米国石油協会(American Petroleum Institute)が定めた"重さ"を表す「API度」という指標があるよ。超軽質~軽質~中質~重質~超重質に分けることができるのよ。
今年の1月に話題になったベネズエラの原油はとても重たいんだっけ?
よく覚えているわね。ベネズエラ産のボスカン(Boscan)という原油が超重質よ。 それからUAEのアブダビで生産されるマーバン(Murban)は超軽質、北海で生産されるブレントは軽質、オマーン原油は中質、イラクバスラは重質といった具合に、API度で区別できるわ。
なるほどね。API度が軽い原油と重い原油の特徴はなに?
API度が軽い原油からはガソリンや灯油、軽油のような付加価値が高い石油製品を多く精製できる。重い原油は重油やアスファルト留分が多く精製される傾向があって、ガソリンなどに品質を引き上げるための装置が必要とされることが多いわ。
原油のなかでも個性があるんだね。そういえば、石油化学の大元のナフサも種類があるって、かめりんから以前教えてもらったような…。
ナフサは比重によってライト、フルレンジ、ヘビーに区別されるんだったわね。詳しくは第134回で話したから思い出してほしい!
そうだったね。ナフサも生産地によって特徴があるのかな?
米イラン戦争が始まってから日本の輸入量が急増した米国産ナフサは窒素の含有量が多い傾向があるのよ。窒素が多いと、石油化学製品を生産する過程でアンモニアに化学変化してしまって、生産された製品が規格外になってしまうケースがあるんだって。あとは、インド品は二硫化硫黄(CS2)が多い、欧州品は酸素化合物が含まれているなどの特徴があるわ。
ナフサも精製される製油所によっていろいろと違いがあるんだね。
本当だね。もしかしたら、ガソリンや軽油なんかも生産場所や国によって規格が違うかもしれないわね。
今度調べてみよっか!
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(文:櫻井 )
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