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  • 第308回 ~オリノコタールってなに?~の巻
    (10/16 12:00)

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    第308回 ~オリノコタールってなに? ~の巻(2026年10月16日)

    世界で最大の原油埋蔵量を持つ国はどこか知ってる?

    サウジアラビアかな。

    まだまだ勉強不足ね。答えはベネズエラよ。ベネズエラには3,000億バレル以上の埋蔵量があるといわれてるわ。

    3,000億バレル!数字が大きすぎて想像つかないや。

    数字上、世界の石油消費を8年間賄うことができる量よ。

    じゃあベネズエラはオイルマネーで潤うね。

    実はそんなに簡単な話じゃないの。ベネズエラで採掘される原油のほとんどは、オリノコタールって呼ばれる品質が悪い超重質の原油なの。

    超重質?

    粘度がとても高くて、タール状でドロドロしてるの。

    一般的には、軽質原油の方が商業的な価値は高いんだよね。

    よく知ってるいるわね。軽質の方が、ガソリン、ナフサ、軽油のような需要のある留分がたくさん得られるからね。

    ベネズエラのオリノコタールは超重質だから、ナフサのような軽質留分はほとんど得られないんだね。反対に、重油やアスファルトの成分が多く取れるってこと?

    そのとおり。さらに、オリノコタールは硫黄や金属の含有率も高いの。中東産原油の硫黄分が1~2%なのに対して、オリノコタールは4%を超えるものもあるのよ。

    硫黄や金属が多いと処理が大変だね。

    オリノコタールは常温では固まりやすいの。地下では地熱で溶けてるけど、地上では冷えて簡単に固まってしまう。だから常に加熱して管理する必要があるわ。

    オリノコタールは輸送するのが大変そうだ。

    オリノコタールに軽質原油やコンデンセート、ナフサなどの軽質留分を混ぜて流動性を高める方法があるよ。これでなんとかパイプラインでも運ぶことができる。

    そんな画期的な方法が!

    さらに触媒や超高温下で処理して、オリノコタールからもガソリンや軽油の留分を取り出す技術もあるのよ。

    すごい!

    2026年8月末には、米国のトランプ政権がベネズエラの17カ所の油田について、100年間の開発権利を獲得したわ。埋蔵量で見ると650億バレル以上に相当する。今後、米国政府が石油メジャーのシェブロンや現地企業などと協力して、最大で1,000億ドルを投資する予定よ。

    ベネズエラの石油産業が発展するといいな。

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    (文:山根 )
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